日付:2023年6月16日(金曜日)

時間:13:00〜15:30

団体:高知市追手筋「オーテピア高知図書館」

参加人数:88名

オーテピア高知図書館が計画した「大規模災害避難訓練」の一環として県政出前講座が実施されました。
講義に先立ち、南海トラフ地震の発生を想定し、図書館の来館者を対象とした避難誘導訓練が行われました。各担当任務者と来館者役に分かれて、来館者を4階研修室に避難誘導を行う訓練でしたが、概ね迅速に対応することができました。 訓練後の振り返りでは様々な貴重な意見が出され、次回以降の訓練への課題を明確にすることができたと思います。一緒に訓練に参加した印象ですが、エレベータへの閉じ込めや、近隣からの避難者への対応といった事態を取り入れた訓練も今後は必要だと感じました。
また、訓練では来館者全員を4階にある研修室に誘導することを対応方針としていましたが、館外への避難を希望する者へのリスクの説明やそれに対する対応が想定されておらず、非常に難しい問題ではありますが、リスクをいかに的確に伝えるのかが、図書館が抱える重要な課題だということを講評において意見として述べました。
今回は、昨年度に引き続いての講義でしたので、ライフラインの途絶や長期浸水問題、津波火災への対応といった、今後の訓練シナリオに活かせるように、図書館に特化したリスクを織り交ぜながら講義を行いました。(コメント:北川) 講師:北川尚、小松幹